★ご報告:37回CoCoサロン北九州Link福祉施設(福岡県)(9/26開催)
その他 最終更新日時:2018/10/03
■第37回 CoCoサロン北九州Link福祉施設 報告
開催日:平成30年9月26日(水)19時~21時
開催場所:生き方のデザイン研究所
参加人数 12人 (社協 1人、施設 4人、相談支援事業所2名、NPO 5人)
●導入 初参加のメンバーがいるので自己紹介し、日々の活動や所属、持っている課題などを共有。 地域共生社会を前提に特段テーマは設けずに意見交換を行っていることを伝える。 参加者の中から、障害のある人の外出支援について、移動支援の法定サービスやNPOや企業が行っている有償サービス、SNSの広がり等などに伴いニーズを個人が解決できるようになっている。一方で外出支援を行っているボランティアグループが目につかなくなっていることや、ボランティアコーディネーターが十分に機能できていないのではないかとの問題提起があった。
●意見交換 大阪ボランティア協会では、『ボランティアスタイル』というボランティアに興味がある人の背中を押してくれる気軽に短時間で行うことができるようなプログラムを行っている。内容はボランティアニーズに基づいたものであるものの、参加した人も楽しむことができるよう工夫されているとの情報提供があった。 社会福祉施設がボランティアを集める際、サービス利用者もボランティアも地域住民も楽しめること…と企画しているものの、リスクマネジメントの面から活動が限定的になり、それにより利用者との関わりを減らさざるを得ないなど、難しさや葛藤を感じるとの意見があった。特に高齢者施設に関しては、外出自体に身元引受人からの同意を得る必要性があり、危機管理の面からも「到底無理!」という印象があるとの意見もあった。 災害ボランティアの現場においては、「無料で、なんでもやってくれる、断られるわけがない」といったようにボランティアの役割を十分に理解しないまま依頼されるケースがある。一方で近所での助け合いの希薄さが目立っており、被災した地域でも「隣にボランティアが入るほど大変な状況だったとは知らなかった」という声を聞くことがあったとのこと。同じ地区に住んでいるからこそ、言い出しにくい、頼みにくいという遠慮がある一方で、地域内で以前よりも受援力が低くなっているのではないかとの指摘があった。2018年の大阪地震においては、当事者の被災意識の低さが目立ち、「中途半端な災害」「可視化されていない災害」と言われることがあった。一方で、街中の避難所に、独居高齢者や生活保護受給世帯、貧困世帯、障害者世帯などが集った。それにより、結果として平常時から何かしらの課題を抱えた状況にあった人たちが浮き彫りになったとの情報提供があった。 高齢化が進む中で、ゴミ出しのニーズは増えているが、活動自体は極めて生活に密着しており、個別性が高くプライバシーに関わるものであるため、ボランティアが行う活動としてはハードルが高いと思われたが、活動も講座も継続的に行われている地域もあり、ボランティアの役割やニーズも地域や時代の流れに伴い変化しているのかもしれない、との意見があった。 ボランティア活動の継続や広がりには、参加した後にボランティア自身が満足感を得られることが重要であり、そのためにコーディネーターは意識的に役割を作ることが必要。ひとりひとりが役割を持ち、接点を持つことで「連携の輪っかをつないでいく」ことが、様々な活動や団体運営においても有効であるとの意見があった。
■第37回 CoCoサロン北九州Link福祉施設
「福祉施設」と「ボランティアコーディネーション」をキーワードに、横のつながりも作れる自主学習会です。関心のある方は、どなたでも参加できます。まずは、一緒に仲間づくりから始めましょう。
日時:9月26日(水)19:00~
テーマ:地域共生社会をつなぐコーディネーターとは?
活動紹介も含め発表をご希望の方は、下記までご連絡ください。
会場:生き方のデザイン研究所(小倉北区大門1-5-1-707)
参加費:資料代として300円。
今回は、事例提供していただく方が決まっていません。活動紹介したい!悩みを共有したい!なんでもOK。気軽にお集まりください。
とくに参加申し込みは、必要ありませんが、準備の都合、直前でも構いませんので、参加のご連絡をいただけると助かります。
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一般社団法人生き方のデザイン研究所
代表理事☆コーディネーター 遠山 昌子 E-Mail:syoko.t.ikikatano@ark.ocn.ne.jp