💛5/29開催:【報告】CoCoサロン北九州Link福祉施設(福岡県:5/29実施)
終了 最終更新日時:2019/07/31
■CoCoサロン北九州Link福祉施設
「福祉施設」と「ボランティアコーディネーション」をキーワードに、横のつながりも作れる自主学習会です。関心のある方は、どなたでも参加できます。まずは、一緒に仲間づくりから始めましょう。
開催日:平成31年5月29日(水)19時~
テーマ:2019年度に学習したいこと、気になること、これからのボランティアコーディネーターについて、ざっくばらんに交流します。
会場:生き方のデザイン研究所(小倉北区大門1-5-1-707)
とくに参加申し込みは、必要ありませんが、準備の都合、直前でも構いませんので、参加のご連絡をいただけると助かります。
実施報告
日時:2019(平成31年)5月30日(水)19時~21時30分
参加者:9人(施設職員 2人、大学教員 1人、行政職員1人、NPO職員 4人)
●導入
今年度初めの開催であるため自己紹介し、日々の活動や所属、関心を持っている課題などについて共有。今年度のテーマについて、世話人から「ボランティアについて改めて考えてみてはどうか?」と提案があったことを事務局より説明し、参加者からテーマに関して意見交換した。
●「有償ボランティア」という考え方について
参加者の中にも「ボランティア=安価、タダ」といった意味で使っていたという人がいた。「有償ボランティア」という考え方について、ボランティアをして欲しい人としたい人との間で、交通費や謝礼程度の手当などがあったほうが活動しやすい、参加のハードルが下がるというメリットはある。しかし、本来「ボランティア」がどのような意味があるのかを理解せずに「対価」を求める活動にしてしまう恐れがある。ボランティアをコーディネートする役割の人がきちんと理解をしておく必要があることを確認した。
●意見交換
○小倉南区の事例について
モデル地区での取り組みとして、福祉協力員や民生委員を中心に、「ワンコイン買い物サービス」を立ち上げることになった。福祉施設が車両とドライバーを提供し、月1回程度、地域の高齢者を地域住民が支援する仕組みをつくっている。一方で、本来の福祉協力員や民生委員の活動として、同様の取り組みを行っている事例もあり、不平不満につながることも危惧されている。
○学習支援での事例について
勉強が苦手、不登校などの児童を対象に学習支援のボランティアを調整する団体に所属していたことがあるが、手当をもらえたことに疑問を抱き、活動に参加できなくなった。ボランティアが行うこと、有償のサービスとして提供していることとの区別が表面的にはつかなくなることがあり、整理をしてみたい。
○報酬のあるボランティア活動について
大学生が「ボランティアをしたら単位がもらえると聞いて参加しました」と窓口に来たことがある。対価があることは、ボランティアの原則である「無償性」に反することであるが、一方で活動を通して、対価以上の価値を理解し、継続的に関わるようになった人もいる。
○コーディネーターの役割について
コーディネーターがボランティアしたい人の動機、背景などをきちんと情報収集し、活動後の気持ちの変化なども評価し、継続的に支えていくことが重要。一方で、リスクマネジメントにも気を配り、どちらか一方に加重がかかり、精神的に身体的にも負荷を感じることがないように配慮する必要がある。ボランティアやコーディネーターの認知度があがることや、共通言語があることによって、誤解やリスクなどが減少していくと思われる。
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一般社団法人生き方のデザイン研究所
代表理事☆コーディネーター 遠山 昌子 E-Mail:syoko.t.ikikatano@ark.ocn.ne.jp