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東日本大震災復興支援

「参加の力」を信じて ~大震災発災から半年。これからのJVCAの取り組み~

2011年9月11日発信

未曾有の大災害となった東日本大震災の発災から約6か月が経ちました。
 この大災害に対し、多くの市民がボランティアとして被災地に赴き、また義援金を寄付し、あるいは活動支援金を被災地で活動する市民団体に託すことで、被災された方々の生活の再建・復興を応援しています。

■JVCAのこれまでの取り組み

 私たち日本ボランティアコーディネーター協会(JVCA)も、3月26日の大阪を皮切りに、東京、北九州、沖縄で「被災者主体のボランティアコーディネーションを考えるつどい」を開催し、最新情報をもとに被災地に赴くボランティアコーディネーターや被災地外でボランティア相談にのるコーディネーターのあり方を考える場を作ってきました。
 また「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議」の取り組みに協働して、合計39人(実数)のJVCA会員が岩手、宮城、福島県内各地の災害ボランティアセンターの運営を支援するため現地に赴きました。また『福島県災害ボランティアセンター通信(はあとふる・ふくしま別冊)』の発行を応援し、福島県内外にセンターやボランティアの取り組みを発信し続けています。

■「助けられる、支えられる」立場から「助けあう、支え合う」関係へ

 この大災害の復興には今後とも外部から応援が不可欠です。JVCAも、今後とも継続した応援を続けていきたいと思います。しかし、これからの応援に当たっては、被災された住民の皆さん自身が被災地復興の主体・担い手となれるように配慮することが必要です。「助けられる、支えられる」立場から、「助け合う、支え合う」関係に転じてこそ、地域の主役である被災された方々が望む復興が進められるからです。
 そのために必要なこと、それは「参加の力を信じること」、そして「参加を支援すること」です。

■JVCAのこれから ~市民参画を基盤とした復興のために~

 そこでJVCAでは、このことに焦点をあてて、今後もさまざまな形で復興を応援する活動を続けます。なお、地域としては、地震・津波災害に加え原発事故による甚大な被害を被っている福島県を中心とした取り組みを行っていきます。
 一つは、トヨタ財団のご支援を受け、福島県内にて被災された方々の生活復興を支援する「生活支援相談員」の研修を県社会福祉協議会と共催することです。生活支援相談員は、仮設住宅等で暮らす人々を見守り相談にのる役割だけでなく、被災された方々自身が復興の「主体」となることを応援するボランティアコーディネーション力も兼ね備えていることが重要と考えます。さらに、社会福祉協議会をはじめ、地元のNPOとも連携しつつ、被災者の生活支援と地域復興に取り組むさまざまなスタッフの力を高めるためのステップアップ研修を企画・実施していきます。
 もう一つは、これまでボランティア活動に参加することのなかった人々が参加するようになり、さまざまな団体がボランティアの受け入れを進めるための環境整備を、より一層、進めることです。被災地全体で「参加の力」を高める取り組みを展開していきたいと思います。
 このほか、来年3月3日~4日に開催する「全国ボランティアコーディネーター研究集会(JVCC)2012」においても、災害時のボランティアコーディネーションや復興支援のあり方を検証することも計画しています。
 このような取り組みを通して、JVCAも息の長い歩みを続けたいと思います。