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基本指針

一人ひとりの「弱さ」を分かち合える社会

○わたしのメッセージ その3○

 皆がいつも同じゴールに向かって全力疾走していなくてもいいんだと私に気づかせてくれたのは、脳性マヒのKさんとの出会いでした。福祉を学ぶ大学生になりたての頃、私は、“困難を背負った人”を身近に見つけて、何か役に立とう!と張り切っていました。障害は“弱さ”、だから障害のない自分が何かしてあげねばと。
  そんな私の奢った「正義感」に、「あなたは障害のある僕のために何かしてあげようと必死だね。だけど僕の障害は僕そのものだ。あなたを満足させるためにあるわけじゃない。」といきなり手痛いパーンチ!! そして彼は、“どうしていつもそんなに力が入っているの?もっと自分の弱さを見せればいいじゃないか”と豪快に笑って言ったのです。
  「自分の中の“弱い”と感じる部分を疎んじていると自分自身の本当の姿が見えてこないよ」とKさん。確かに一人の人間の中には「強い」部分と「弱い」部分が共存しています。「強さ」も「弱さ」もまぎれもなく私を形づくるかけがえのない構成要素なのですね。そのことに気づいたらなんだかとても楽になりました。
  だからこそ、一人ひとりの「弱さ」を分かち合える社会をつくりたい。人と人とがお互いの弱い部分を知り、受け止め、認め合うことで生まれてくる信頼は、心の幅や奥行きを少しずつ広げてくれるような気がするのです。

後藤麻理子
日本ボランティアコーディネーター協会事務局長